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アーガム(Argham)はノウンスペース西部の惑星。

概要[]

アーガムノウンスペース西部にある惑星。居住適性の高い地球型惑星だが大気中の水分が多く大陸上は一年のほとんどが雲と霧に覆われていて薄暗い。表面にはいくつもの海があり、陸地の平野には湿地帯が広がっている。人口は沿岸部に集中しており、手付かずの自然も多い。衛星が一つ存在するがその衛星ダンバー(Danver)の表面は粘度の高い液体に覆われており資源採集も居住も不可能である。

経済[]

USUへの加盟以降、アーガムはハイテク産業の誘致に成功しており電子部品メーカーの大規模工場が複数存在している。帝国時代から豊富な海の生物資源から水産業が盛んであるが海産物の外見がグロテスクな為、輸出はされていない。天候が悪く日照の問題から農業に向く土地が少なく穀物や野菜の生産量は少ない。混乱期にインフラや自治が崩壊していた事からUSUの福祉政策が施されても貧困層の多さは解決しておらず問題になっている。USUでは珍しいような古い建築物や帝国聖教の教会跡などが残っており観光客も増えているが先住民の多くは快く思っていない。

文化[]

混乱期の悲惨な事件で生き残った先住民の子孫らは常に排他的で他者を信用せず、よそ者を嫌う傾向が強い。彼らには帝国聖教を原型とする独自宗教のナド秘密教団(Esoteric Order of Nadog)が広まっているが古くからアーガムに住む者でないと入信する事は出来ず、活動も秘匿されており謎が多い。USUからの移民は年々増えており、多くがハイテク産業や観光業に従事している。先住民の多くは移民を嫌っており、貧富の差や文化の違いもあって対立は深まっている。

歴史[]

ダイコニア帝国統治時代アーガムへの最初の入植が行われた。その後、ダイコニア帝国の崩壊時の混乱からアーガムの帝国聖教の指導者による反乱者への宗教裁判が行われ、多くの市民が虐殺され暴動が発生した。この虐殺事件と暴動の後、しばらくアーガムは歴史から姿を消している。混乱期の中頃にはUSUに加盟し再び歴史上に姿を表している。加盟によりインフラ整備が行われ荒廃していた都市部は再興した。唯一の大学はミニスカトック総合大学となり、医学部は姉妹校の西ハーバート医科大学として独立した。

アーガム魔女裁判[]

帝国の崩壊による混乱から他の惑星と同じくアーガムでも暴動が発生し、治安が著しく悪化した。警察の機能不全から市民による自警団が活動しており、団員の多くは帝国聖教を信仰し、混乱の影響もあって宗教的な繋がりを重視していた。混乱の続く中、一般市民の少女たちによって暴動が異教徒や魔女によるものだとの告発が自警団へ行われた。これを受けた自警団は告発された市民を逮捕し、尋問した。その後、アーガムの帝国聖教指導者による宗教裁判が行われ市民は尋問で自白した事から有罪とされ死刑が言い渡された。更に尋問によって共謀者を自白した事からさらなる取締が行われた。自白で告発された共謀者には自警団員や帝国聖教の関係者もいたがすべて逮捕され、裁判にかけられた。既に帝国の崩壊が決定的になり社会不安が増大する中で一連の騒動は市民らの疑心暗鬼を生み、異端や魔女を告発する動きは加速した。取締と裁判、は逮捕者の収監先が無くなるまで続けられ、収監先が無くなると裁判を行わずに処刑されるようになった。最初の裁判から6年後、収監された逮捕者らによる大規模な暴動が発生し収容所は破壊された。既に団員をも裁判で処刑し人数が不足していた自警団は対処が出来ず鎮圧に失敗した。暴動はまたたく間に広まり、不安と猜疑心から市民のほとんどが属する組織や集団に関わらず殺し合った。この裁判と暴動の被害者も含めて帝国崩壊以前からUSUへの加盟までに人口の半数以上が死亡したと考えられている。

その他[]

居住者の一部にはインスモス症候群と呼ばれるアーガム特有の病気が発生している。罹患者の多くは先住民だが移民が発症する事もある。他の惑星で先住民が発症した例は無く惑星特有の環境が原因の地方病と考えられている。また、西ハーバート医科大学はこの症候群の研究を主な活動にしている。

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