ユナイテッド・ステーツ・オブ・ユニバース(United States of Universe / 宇宙合衆国)はノウンスペースの西領域に広がる多恒星系連邦共和国でノウンスペース内でも最大級の星間超大国の1つである。政治制度には議会制間接民主主義、銀河自由主義、大統領制や立法・行政・司法の三権分立制を採用しており経済制度には自由競争資本主義、コスモ資本主義を採用している。
特徴[]
銀河自由主義とコスモ資本主義を取り入れた社会体制の為連邦や州による市民への公共サービスは充実しておらず、あらゆることが自由競争資本主義を取り入れ民営化されており、立法・行政・司法・国防などの最低限の事だけが例外となっている。良く言えば、金か才があればあらゆる事ができ、悪く言えば金や才が無ければ何もできないと言っても出来ない。
非常に個人の自由を重要視する体制であるが市民の管理に階級制を採用しており、権利やサービスは一等市民、二等市民、三等市民、非市民の4階級ごとに大きく分け隔てられている。しかし、これらの階級は保険やセーフティネットを兼ねており、突発な発展や急激な衰退を抑え安定させる為の制度でもある。階級移動は本人の才や労働の結果を評価して振り分けられるものであり血統や家系などで決められているわけではない。また、階級は一生固定されるものでもなく年に一度の階級審査によって決定される。
連邦内で使用する通貨はユニフィッド・ソリダス・ユニットであり、略してU$Uと表記される。また、超大国の通貨であることから通用する範囲が広く価値を信頼できる事からUSU外で使われる事も少なくなく、広く通用する事から俗にユニバーサル・ドルとも称される。
抱える問題[]
ダイコン銀河で最も豊かで個人の自由が保障され能力次第で成功者になれると謳うUSUであるが超大国故にその全域に多くの不満が押し殺されており、民主主義や自由主義から不満のはけ口としてデモ活動などを認めているが実社会での変化の鈍さからより過激な市民活動は増え続けている。USUの抱える主な問題としては移民労働者の使い捨て、民営警察による汚職、経済格差の拡大、階級の固定化、不完全な自由、通貨の外部流出、行き過ぎた先制防衛活動などである。
軍事[]
USUは連邦宇宙航空艦隊群、連邦惑星地上軍、連邦宇宙海兵隊の三軍を保有しており、更に行政区分ごとのセクター艦隊と州軍が存在する。主な軍事活動の際は連邦三軍による合同部隊が編成され軍事活動を展開するが、戦力不足等の理由でセクター艦隊や州軍を参加させる事がある。
なおセクター艦隊と州軍は連邦が直下管理する戦力でない為に錬度や装備にばらつきがあり、連邦直下の三軍と比較すると全体的に劣っているため占領地の治安維持や監視警戒などの戦闘を主目的としない任務のみに運用される事が多い。
行政区分[]
USU内の行政区分はセクター、州および準州で構成されている。
セクターは地理的に近い複数の州によって構成される区分であり、セクターは所属州の代表者によって運営されるミニ星間連邦として高度な自治権と恒星系間移動が可能な宇宙艦隊を治安維持と防衛活動の為に常時保有する事が出来る。
州は1つの国家としての低度な自治権を持ち、恒星系内での運用に限定された宇宙戦力と惑星上の地表戦力で構成された州軍を保有できる。
準州は国家として自治権を持つ事が認められず、地理的に近い正規の州に統治される区分である。主に軍事衝突を含む外交によって獲得した天体、新たに入植を開始した発展途上惑星、人口の少ない資源惑星や居住区を持つ衛星などが準州に区分される。また州政府が関係した分離活動や小規模紛争等により準州に格下げされ自治権を剥奪される事もある。
加盟州[]
USU内の主要な州および準州
- マディスン州 惑星マディスン（首都ワツントン特別区）
- シカゴン州
- ラスベガシス州
- シワトル州
- ネダバ州
- キャルホルニャア州
- フロリラ州
- オイハオ州
- ファリウッド州
- ミミシッピ州
- ヨタ州
- オタワー州
- デトロドロイド州
- ニューオクラホマ州
- ロボコンバレー州
- ナイゾワ州
- アラスカーン州
- シコク準州
歴史[]
州の中でもUSU誕生時から存在する州のほとんどはダイコン銀河独立戦争時に恒星連邦側に立った惑星であり、独立運動に対して批判的であった。その結果独立戦争時における戦乱に直接巻き込まれずに強い経済基盤を確立し維持していた。
独立戦争がダイコン銀河の勝利によって終局を迎えると立場は一転し、独立運動を支持しなかったとして誕生間もないダイコニア帝国からすぐに経済封鎖を受ける事となった。この経済封鎖を受けた惑星群はダイコニア帝国から分離し互いに交易を行い経済封鎖を乗り切る事でより強い星間経済協力体制を発足させた。更に独立戦争による被害からの復興が一向に進まない多くの領域や惑星が秘密裏に取引を行い復興に必要な資材を購入し始めた事により経済封鎖は反独立運動惑星を弱体化させず、逆にダイコニア帝国の経済損失を生む結果となった。
ダイコニア帝国統治時代中期からようやく経済封鎖は解かれたもの既に経済封鎖は形骸化していた為の大きな変化を招く事はなく、ダイコニア帝国の崩壊に際しても崩壊そのものからの影響をあまり受けなかった。
ダイコニア帝国崩壊直後から始まる混乱期の初期ではノウンスペース全体が無秩序状態であった事から各惑星は共同して経済と国家の防衛を行うと自由経済条約を制定した。この自由経済条約は改定を重ねより強力なものとなり、最終的に星系間連邦国家であるUSUを樹立させた。
Behind the scenes[]
USUは元々は別作品に登場した国家であったがなんでもありのシャドーX世界に輸入している。名前の通りアメリカ合衆国をモデルとしている。行き過ぎた新自由主義とスターシッップトゥルーパーズのような管理的社会が組み合わさった歪んだ国家として重要な立ち位置にあり自由を掲げる不自由な国家の権化として歪んだ平等社会のUSSSRや偽りの伝統で結束する封建的な連合帝国と対立する勢力である。
関連項目[]
- テキサスマック共和国 （旧テキサスマック州）